Papen's Piling

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【考察】2021→2022のモノリスソフトの変化について

2023年01月03日に『ゼノブレイド2』から『ゼノブレイド3』までのモノリスソフトの変化を見る記事を作成しました。その翌日にモノリスソフトが自社のデータを更新しました。私が記事で使ったデータは2021年12月版。今回2022年12月版が誕生し、色々変わっています。

今回はその変化を見ていきます。マシュマロへの返信のため分量は少ないです。

頂いたマシュマロ

『ゼノブレイド2』から『ゼノブレイド3』までの変化についてはこちらからどうぞ。
www.papenspiling.com

データについて

データは公式サイト⇒RECRUIT⇒働く環境のページにある「データで見るモノリスソフト」からです。
(正直ちょっと分かりづらい所にありますが、でかでかと見せるのも変だとは思いますし、難しいですね。)

再掲ではありますが、一応出しておきます。

モノリスソフト(2021年12月)



モノリスソフト(2022年12月)

社員数

社員数は273名から264名へと減少しています。ただ、社員数だけではぶっちゃけ何も分かりません。他の指標と合わせる必要があります。

平均年齢

平均年齢は35.98歳から36.5歳に上昇しました。
平均年齢は 社員平均年齢の総和/社員数 で求めるのが基本的です。中には誕生月やそのゆらぎも考慮(人が誕生する月は12か月間均等ではないですからね)するそうですが。ともかく、社員を1人も取らず全員が1年そのままいれば1上昇します。

2021年~2022年のモノリスソフトは0.52上昇しています。
つまり、既存社員の退職、転職と同時に新卒・キャリア採用がおこなれていることになります。

ただ、社員数が273名から264名に減少しながらも平均年齢が上昇しているということはつまり、古参の社員はいながらも採用して数年の社員が転職する状態にもあると考えられます。

モノリスソフトといいますかコンシューマーゲーム自体、まだ黎明期に活躍した方々の訃報が相次ぐ業界ではありません。『ゼノギアス』や『ゼノサーガ』からいる社員が『ゼノブレイド3』に関わるように、古参の社員も活躍しているのが現状です。一方で、それより若い世代は企業をいわば"踏み台"にすることだってあります。

この辺はモノリスソフトが~という話ではなく、日本のコンシューマーゲーム業界全体でそのような傾向にあると考えています。

男女比率

男女比率は以下の通りです。

2021/12 2022/12
男性 197名(72.5%) 190名(72.3%)
女性 75名(27.5%) 73名(27.5%)

まぁそうなんだなーって話ですが、1つ着目すべきことは男女ごとの社員数です。男性は7名、女性は2名減っています。しかし、全体では6名の減少ですから数字が合いません。つまり、ある社員、Aさんは入りつつもBさんは抜けた。それを繰り返して最終的に6人減ったという形になります。

職種分布

最後に職種分布です。

モノリスソフト 職種別社員数変化(2021/12→2022/12)

プログラマーは意外にも(?)人数が変わりません。事務は増えていますが技術職以外まとめてとなりますと特筆すべき規模ではないと思います。減少幅としてはプランナーの7名減少が一番大きいです。現状、モノリスソフトに求められているのは大作志向の作品でしょう。これはプレイヤーもそうですが、親会社の任天堂もそれを望んでいると考えられます。結果、プランナーが自分の作りたいものを優先し辛い環境にはあるのかなと考えています。

アーティストに関しては他の仕事も豊富にありますから転職しやすい環境にあると言えます。そもそも、『ゼノブレイド』シリーズ制作でアートでは多数の会社と協力していますし。

まとめ

まとめです。

  1. 社員数は273名から264名へと6名減少。
  2. 平均年齢は35.98歳から36.5歳に上昇。古参の社員はいながらも採用して数年の社員が転職する状態と考察できる。ただ懸念すべき状態とは筆者は捉えていない。
  3. 男女比率でみると男性は7名、女性は2名減少。全体の6名減少と数字が合わないため採用退職と繰り返した結果であると考えられる。
  4. 職種分布ではプログラマーと事務以外減少。プランナーやアーティストの減少はモノリスソフトの環境が原因と考察している。


色々変化を見ることは可能ですが、一喜一憂するものではないと改めて感じました。ただ、公開されている以上毎年見てどうなっているのかチェックしておくことは良いのかも知れません。