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【考察】『星のカービィ ディスカバリー』のスタッフリストを見てみよう

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 『星のカービィ』シリーズ最新作、『星のカービィ ディスカバリー』が2022年03月25日に発売しました。今回はこちらの作品のスタッフリストについて見ていこうと思います。まだ発売から1日しか経っておりませんので、今回は簡易的な記事となります。細かく調べた記事は4月26日を予定しております。

ボイスやサウンドに関する表記・考察はございませんので世間一般のネタバレには該当しないかと思います。
また、度々申し上げておりますが、制作体制でゲームが面白い・面白くないは何も分かりません。そのことを踏まえた上でご覧ください。

人数を見てみる

まずは人数を見てみましょう。『星のカービィ ディスカバリー』(以下、ディスカバリーと呼称)のゲームデザイナー、プログラマー、アーティストの人数はこれまでの『星のカービィ』シリーズと比べて人数が増えています。
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基本的に現在の本編カービィシリーズの制作体制は2011年発売の『星のカービィ Wii』シリーズが基点です。そこから人数が徐々に増えています。

中心のスタッフを見てみる

次に中心のスタッフです。ディレクター、リード、専門的な担当を抜き出してみますと以下の方々が該当します。

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ディスカバリー主要スタッフの遍歴1
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ディスカバリー主要スタッフの遍歴2
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ディスカバリー主要スタッフの遍歴3

16名の内、カービィ初参加は1名のみでした。座組は「いつもの星のカービィ」という訳です。

職数を見てみる

『スタアラ』 『ディスカバリー』
ゼネラルディレクター ゼネラルディレクター
シーケンスディレクター ディレクター
レベルデザインディレクター レベルデザインディレクター
レベルデザイン ゲームデザイナー
アシスタントディレクター テクニカルディレクター
リードアクションプログラム リードテクニカルプログラマー
リードプログラム リードアクションプログラマー
プログラム リードキャラクタープログラマー
リードテクニカルプログラム リードレンダリングプログラマー
テクニカルプログラム プロシージャルフィールドプログラマー
リードUIプログラム プログラマー
UIプログラム アートディレクター
デザインディレクター リードキャラクターアーティスト
リードデザイン キャラクターアーティスト
デザイン リードフィールドアーティスト
リードテクニカルデザイン フィールドアーティスト
テクニカルデザイン リードエンバイロメントアーティスト
リードモチーフデザイン リードプロシージャルフィールドアーティスト
モチーフデザイン リードUIアーティスト
テクニカルモチーフデザイン UIアーティスト
リードUIデザイン Frat Framework プログラマー
UIデザイン ネットワークプログラマー
チームサポート テクニカルサポート
テクニカルサポート チームサポート
アートワーク アートワーク
25種 25種

数こそ同じですが、中身はだいぶ変わりました。その中身についてはもう少しお時間を頂ければと…。

スタッフリストも最初から英語で?

担当を見てみると、デザインがアーティストに変わっています。日本のゲーム業界ではデザイナーがドットやCGモデリングを担当となっています。が、海外ではデザイナーはゲームデザイナーであり、日本のデザイナーはアーティストとなります。

開発者インタビューを見ますとディレクターの神山はこのようなことを述べています。

神山 今回は、シリーズで初めて
   ボタンやメニューのユーザーインターフェース(UI)※7を
   英語で設計しました。
   日本語のUIは、私たちにとっては直感的ですが、
   海外だと文字数が多くなるので
   細かくて読みづらい、と聞いていました。
   なので、今作では最初から英語で組み立てることにしたんです。
   ※7 ボタンやメニュー画面など、プレイヤーがゲームを進めるうえで操作する部分のこと。
出典:開発者に訊きました : 星のカービィ ディスカバリー|任天堂

先ほどのスタッフリストもローカライズを最初から考えて海外準拠に合わせた…と考えることもできます。

別作品も制作?

熊崎 今作は、全「星のカービィ」シリーズにおいて
   もっとも大きなプロジェクトとなりました。

   しばらく本編が出せなかった期間もあった中で、
   これまで関わってきたすべてのスタッフの努力が結実して、
   やっとカービィの3Dアクションを
   世界中のお客さまに届けられるということを
   感慨深く思っています。
出典:開発者に訊きました : 星のカービィ ディスカバリー|任天堂

ゼネラルディレクターの熊崎がおっしゃいますように、『ディスカバリー』はもっとも大きなプロジェクトです。ですが、重要なスタッフでありながら『ディスカバリー』に参加していない方もおります。

具体的には、『スーパーカービィハンターズ』『カービィファイターズ2』のディレクターである川合 匡史、東藤 由実、本編カービィでUIデザインを担当する剣持 紫、『星のカービィ スターアライズ』でリードテクニカルデザイン、PBR対応を担当した藤田 剛志などがおりません。

そもそも、『星のカービィ スターアライズ』には参加しても『ディスカバリー』には未参加のスタッフが先ほどの4名含めて21名おります。

その21名全員が転職したとは想定し辛いです。作品のディレクション・専門分野を担当できそうな人材が『ディスカバリー』にいないとなると、30周年記念か近い将来に別作品を出すことも考えられないでしょうか?

何はともあれ、今は『ディスカバリー』を楽しみましょう。