スカイリムなどThe Elder Scrollsシリーズには様々な種族がいます。そうなると個人的にスカイリム全体である種族はどれくらいいるのか、割合はどの程度なのかという所が気になってきます。そこで今回は『The Elder Scrolls Ⅴ:Skyrim』のNPCについて調べていきます。
集計対象の種族
まず今回集計した種族は以下の11個です。
- ノルド
- ブレトン
- インペリアル
- ダンマー
- アルトマー
- オーク
- レッドガード
- 老人
- ボズマー
- カジート
- アルゴニアン
8の老人は「Elder」をそのまま訳しました。一部のNPCはこの種族に割り当てられており、どのような種族なのか不明となっています。例えばウィンターホールド大学で主人公の後見役となるトルフディルが該当します。なお老人は人間種族のみ対象内です。
1:種族別人口統計(スカイリム+ソルスセイム)
それでは種族別人工統計に入ります。全DLCを含めたNPCを対象としています。
なお集計方法ですが、以下のリンクにあるUESPのページからスノーエルフを除いて種族別に機械的に足していっただけです。そのため幽霊や既に死亡したNPC、リスポーンする山賊までカウントされています。
Category:Skyrim-NPCs-by-Race - The Unofficial Elder Scrolls Pages (UESP)
結果はこのようになりました。
ノルドは確かに最多ですが、それでも4割しかいません。第四紀201年時点、つまりゲーム開始時点のスカイリムにはダンマーが難民としてやってきている設定がありますし、そもそもDLC「ドラゴンボーン」でダンマーのNPCが大幅に増加していますがそれでもブレトンと同位、インペリアルに僅差で勝つ程度です。それだけブレトンとインペリアルの影響力がここスカイリムでは大きいとも言えます。
「スカイリムはノルドのものだ!」は日本語版音声だと印象深い*1ですが、どうしても単一民族を多数派にさせ辛いというゲームの事情を踏まえても全人口で数えると案外多様性があると思いました。
2:種族別人口統計(著名人編)
さて、全人口を出しましたが今度は「著名人」に限定して円グラフを出したいと思います。ここで言う著名人は以下のどれかに当てはまる者を指します。
- 首長とその候補
- 執政とその候補(候補になるはずのロンリー・ゲイル船長含む)
- 首長私兵とその候補(候補の候補となるはずのザイラ、ダジェール含む)
- 従士
- 第四紀201年時点の帝国「ミード朝」と血縁関係にある者
- 帝国軍将軍、特使
- ストームクローク隊長
- ギルドのマスター・幹部(該当幹部:エオルンド含むサークル、ウラッグ含むウィンターホールド大学教師陣、ナイチンゲールとデルビン・ヴェックス、吟遊詩人大学教師陣、ソリーヌ・ガンマー・フロレンティウス)
- 各組織のリーダー(該当:ブレイズ、フォースウォーン、グレイビアード、ペニトゥス・オクラトゥス、サルモール、ステンダールの番人、ハルコン一族)
結果はこうなりました。本当は農場、鉱山所有者も含めたかったのですが調べるのが面倒でしたので諦めました。そのためナゼームやバトルボーンは対象外です。「Owner」みたいなFactionは無いんですかね…
- 首長とその候補17名の内、ノルドが14名
- 首長私兵とその候補15名の内、ノルドが11名
- ストームクローク隊長9名全員がノルド
といった条件が積み重なり、ノルドだけで過半数を占めることとなりました。特に首長に老人を除く他の種族がいないのはかなり大きな点です。他に注目すべきはブレトンです。インペリアルのように帝国軍絡みで来る事情*2が存在しないはずの彼らは、ギルドを含む組織のマスター・幹部で39名中10名と地位を確保しています。原因はウィンターホールド大学のミラベル・アーヴィン、コレット・マレンス、フィニス・ゲストールなどの魔法を生かした者がいるからだと言えますが、それでは盗賊ギルドマスターのメルセル・フレイを何故ブレトンに設定したのか説明できません。UESP Loreでブレトンの記事を翻訳したことがありますが、どうも彼らブレトンには若い頃に探求や統治者への奉仕を通して栄光*3を掴むことを王道とする「探求強迫観念」というものがあるそうです。その設定が『Skyrim』でも生きているのかも知れません。
以上、スカイリムの種族別人口統計でした。ご覧のようにスカイリムには多種多様の種族がひしめき合っています。それを意識しながら冒険してみるのも良いかと思います。