今回の記事は、熊崎信也がどういう人物なのか調べたものとなります。既に熊崎信也に関する記事は当ブログに存在しますが、そちらは彼がどのような作風を持っているのか、何の作品で関わりを持ったのかについての分析です。つまり、彼の人物像に関する言及が殆どありませんでした。よくSNSでも取り上げられるのはこういった情報ですので、それらを一度集約して発信するということも必要と考え、このような記事が生まれました。
プロフィール
岐阜県出身。男性。血液型はA型。1998年、岐阜県立加納高校美術科卒業。2002年、金沢美術工芸大学視覚デザイン科卒業。 2002年、HAL研究所に入社。金沢美術工芸大学視覚デザイン科非常勤講師。
熊崎信也に関する情報源としてはカービィ関係の総合wikiでもある、カービィwikiからよく利用されます。ただし、今回はこのようなwebサイトからは読み取るのが困難で、TwitterといったSNSで頻繁に交わされる情報を中心に掲載していきます。
1.勤続年数15年(2016年時点)のハル研究所社員
熊崎 信也が注目されたのは早くても『星のカービィWii』が出た2011年、一般的には『星のカービィ トリプルデラックス』が発売された2014年以降となります。勿論彼はこの頃になっていきなり登場したわけではなく先のプロフィールにある通り、2002年にはハル研究所に入社していました。それから彼は『カービィのエアライド』、『タッチ! カービィ』、『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』など数多くの作品に関わってきました。既に勤続年数15年となる彼は、経験を積み重ねた上で今の立ち位置にいるという訳です。没となった3作品のブラッシュアップも兼ねた『星のカービィWii』という作品の制作・監修が出来たのは、彼が『タッチ! カービィ』で培った「熊崎カービィ」としての要素の構成や、古典でもある『星のカービィ スーパーデラックス』のリメイクという大きな難問を乗り越えられたという彼自身の成長があったからと言えます。
2.個人サイト持ち
熊崎 信也は個人サイトを保有しています。そこでは彼が公開できると判断した絵や、今までに触れた作品が列挙されています。当然ですがギャラリーの絵は全て無断転載禁止となっています。これらの分析は後の項目で詳しく行っていきます。
3.漫画やアニメ、ゲーム、映画と触れ合う
個人サイトを見れば分かる通り、彼は漫画や映像作品に関する言及が多いです。熊崎は昔から自分が触れた作品をリストアップしていましたが、漫画とアニメについてはあまりにも多すぎるとしてリストアップそのものが中止されてしまった程です。ゲームや映画についても前者は954作、後者は935作*1載っており、彼が高い関心を持っていることが分かります。
尚、2015年から始まっている日記では時々漫画やアニメをオススメされていますので興味のある方はそういった作品を体験してみてはいかがでしょうか。
4.冷たいオーラを放つ細かなデザイン
熊崎はディレクターとして有名ですが、元々はデザイナーとしてハル研究所に入社しました*2。スージーのしんりゃくレポートでは彼が残したスケッチも紹介されており、彼が仕事中にどのようなデザインを残しているかが分かります。
端的に言えば、精密であり冷たいデザインと言えます。一枚目のスケッチから分かるように、機械の無機質さの傾向を考慮しても、このデザインが生み出す世界観に暖かみがあるとは言い難いです。曲線をそのまま活用することがなく、棘のような突起物や鋭利な部分が大体の絵に存在する特徴も相まって、人が近づきたくなくなるような雰囲気が醸し出されています。この辺りは「何故彼がカービィに関わるのか」という疑問を生み出す基盤にもなっています。
また、スージーのスケッチからは鉛筆のようなタッチで遊びを加えようとするのが分かります。他の方のスケッチと比較すると下書きに近いような印象を受けますが、これはディレクターとしての仕事を考慮した上でそうなっている可能性があります*3のでこれが彼の個性なのか、それとも仕事上の描き方かは判断し辛いです。